Call of Cthulhu

VOID感想
  • VOID
  • 神崎 栄心

END A 全生還

全力だったな、なんか…色々…。
本当に楽しかった。私の好きなゲーム体験を存分に味わった。

以下はプレイ中の思考メモとかを継接ぎした感想、覚書。
自分用整理の目的もある。
自分がプレイしたのはHO1。

●シナリオのこと
物語の行間を読みまくるのが好きなオタクなので、描写が無い事実、NPCの心情、さまざまな「作者の人そこまで考えてないよ」を深読みしていっぱい考えられて、メチャクチャ楽しかった。
でもおかげで勝手に自滅してる場面が多すぎて笑う。楽しかった(吐血)。
そこに加えてシナリオを読んでKPによるアドリブ処理を理解するのが楽しみなんだけど今回も開いた口が塞がらないです。KPって、すげえ。

●セッションのこと
中盤から本当に毎回グズグズになりながらでずっとケアしてもらっていて申し訳なさがでかい…でもそれ以上に、ありがたいなあとなりました。沢山優しい言葉をかけて頂いてありがとうございました><
探索者の人生の追体験のような感覚でいつもプレイしてるせいでこんなことになっているわけですが、マジで無理な人は無理な人種だろうな…と自分の事、思っているので…。
あとはセッション演出があまりにも贅沢すぎる。本当に改めてありがとうございました…。何度感謝を述べても足りない。

——-バックストーリー>重要な人々

●赤星
黒田さん襲撃からずっと様子のおかしい彼の事徹頭徹尾疑う事をしなかったせいでモニターの映像でお前のトラウマの元凶はコイツや!!!されて精神ぶっ壊れかけたんだけど、ずっとそうだったのってまあ、キャラクターとしての心情もあるけど、秘匿HO配布時点でPLが確認できる情報に「見た目とは裏腹に思慮深い一面を持つ」ってあるんだよねこの人。
このたった一行がどれだけ私の救いになっていたか。こんな訳のわからん勢いで流されるままの状態になってても何か理由があってやってるはず、とか、あの部屋のメモはうっかり落としてるとかそんな感じには思えなかったし、私物が少ないのも絶対意味あるし、とにかく色々な点において「意味なくやってるわけがない」って考える指標になってて、ずっと疑う余地なんて無かったなぁ…。

面白かったのが、個別導入でネジを見つけてないんだよな、栄心。
お陰様で夕食中に父さんが抜けることもなくずっと温かい食卓だった。
その後の聞き耳も「なにも起こるな!!」言いながら判定したら致命的失敗だし。
疑惑を持つきっかけの判定をことごとく溢しててめちゃくちゃおもろいんだ…。
赤星相手のあらゆるダイスの出目、ずっと滅茶苦茶。頭がおかしくなる!!

戦闘強くてこちとら嬉しいけど普通にこんなとこで全ロスありえるのやばくてヘンな焦りがあった。
一生超えられない存在として永遠になったな。

●黒田さん
アンドロイドにはしなかった。
以下理由。また、他のHO1の選んだ道を否定する意図は毛頭ありません。

・「置いて行かないで」と言っている手前、彼を人間と同じように歳をとれないアンドロイドにさせることで自分が置いて行く側になるのが無理。子が親より先に死ぬな。
・10年前の自分を刺した頃と違い、二人と関わって、何者でもないVOIDだったRK400から赤星透也に成った彼が、家族の人生狂わせる程の刺し方をするか?致命傷を外しわざわざ迅速に救護要請までしている(←これは詭弁かもしれないが、もはや私と栄心は信用しきっている)。
・父さんの「かけがえのない日常」に戻りたい、生きようとする力を信じたかった。
・EMCにこれ以上関わってきてほしくない。お前らの思想意味わからん。こっち来んな。触るな!!

加齢問題は自分もアンドロイドになれば解決するかもしれないけどそれは10年前に救ってくれた藤美の行いをなかったことにするに他ならないので、やっぱり無理。
苦しいのは分かってるけど、待ちたかった。
もしかしたら意識だけは覚醒している(かもしれない)植物状態の彼の方がもっとずっと苦しいかもしれないけど…叶恵の二の舞になろうとしているのかもしれないけど……。
それでも待ちたいです。どんな選択でも咎めないと言うのなら、エゴに付き合わせることになっても許してほしいよ…。

●藤美(HO2)
途中どうなるん…ていうかもう終わりじゃない?とまで思ったけど一生一緒に居てくれるらしい。救世主(メシア)。

始まる前に手を繋いだら精神が安定する機能のこと初めて聞いた時、HO1の秘匿情報と綺麗に事故ってて面白かった。う~ん!
そんでシナリオ進んで次々明らかになる過去がますます「手」に関して触れ辛くさせてくる。
藤美が庇ったから生き残って、庇ってくれた相手の事こんなにした存在とニコニコ幸せライフ送ってんのホンマに最悪すぎる。それなのに藤美がこうなる元凶を憎み切れないから彼女の手を取る資格は無いよ。
栄心自身の気持ちも大事にしたいし藤美の気持ちも否定したくないのでにっちもさっちもいきません。
藤美(12)の人格が赤星のこと憎いって言うなら、そんなこと言わないでって言う権利なんか全く栄心にはないんだから。そう思うのなんか当然で、普通の人生、普通の幸福、人間としての生を二度と歩めない身体になったのはあの人のせいで、俺のせい。もうおしまいや。どうしたって手が取れません。
施設からの脱出で一旦繋いでるけどぶっちゃけ何も分かってない栄心はノーカンである。(シナリオ読んだPLは察した)「彼に頼まれた」の真の意味をあの時栄心が理解してたかどうかがもうわからん…。先輩の声掛けのタイミングが絶妙すぎる。
ただ、一日寝て、色々あって銃持たされ殺害を命じられた彼女がその手を下ろしてくれたの見て、どっちつかずだった気持ちが信頼になったなあ。

父さんにも兄さんにも本当の父にもひいては君にもずっと守られてばかりなのでもういい加減に自分の相棒くらい自分で守らせてほしい。これからは。頼む。
エピローグの「ずっと傍に居る。独りにしない」に対して「ごめん」が出たの、やっぱ年月を経てもメンテやアプデさえしてりゃガタがこない、老化による衰えをものともしない、機械だからこそ出る言葉なせいで、あまりにも健気で献身的で、独りになるのが嫌な栄心に対して永遠に近い時を約束してくれる彼女のことが手放せなくなってしまったからだった。こんな姿になったのは自分のせいなことにずっと罪悪感があったのに、アンドロイドだから本当に一生離れないでいてくれるのはたしかなことでそれが嬉しいと思ってしまった。

急に家族が一人いなくなって、もう一人も家に帰って来なくて、ただでかくて広い家に一人で住んでいるだけの現状が本当に耐えられないと思う。しかも家の中なんて至る所に彼らとの思い出がある。それらと決別できるほどの勇気も持ち合わせてない。時間が解決するかもしれないけど1ヵ月は…ちょっとまだ…むずいかなって…。
一生一緒にいてくれや(涙)

●先輩方(HO3,HO4)
ずっとおんぶにだっこと言うか頼りにしっぱなしでなあ~それに新人ペアのことメチャクチャ可愛がってくれる、やさしいしおもしろい理想の先輩たち。藤美はともかく栄心のことは買い被り過ぎではないですか!?
やりとりがずっと大人だった。栄心が甘ったれのガキなので余計にそう思う。
だから心ちゃんをどうにか生かしたくて切羽詰まってとんでもない理論を持ち出してくる二人が正直見てられなくなって口を挟んでしまった。大人でもどうしようもなくなるとこうなってしまうんだ、と思っていた。
働く場所は違うけどプライベートではご飯誘い合って行って欲しいな。栄心もおすすめの居酒屋があるので紹介しますよ。

●栄心
「心が栄える」って名前がシナリオテーマに沿えてとても気に入っている。多少狙った部分はあれど、こんなに「感情」がコンセプトというか、根幹に関わっているとはプレイ前はそんなに思ってなかったな。
なんか前どっかの感想でも書いたけど名前呼ぶのも呼ばれるのも好きで、もちろん今回も例に漏れずなんだけど、色んな人にたくさん呼んでもらって愛されてるな…と感じた。
「天城栄心」もかっこいいですね。有馬が一回だけ呼んでくれて、え!?字面がいいな…ってなっています。
でもやっぱり父さんと兄さんと過ごしてきた10年が大事なのでこれからも神崎姓でいると思います。

アンドロイドに対しての恐怖心を打ち消すために終始人間だと思って関わっていた。
そしてこんなご時世なのにロボットの修理の一つもできんのか?という周囲の目を気にして隠していた。
いや、それでも微力ながら取ってきたコンピューターが得意だったの天城の血を感じてスゲー良かったな…。
シナリオの経験を通して多分恐怖症は克服できてんじゃないかなあと思うんだけどこれはPLに委ねられるのかな~。
「アンドロイド嫌いの貴方を心配して」とか「お前アンドロイド嫌いだろ」って兄さんには思われてたみたいだが違う!怖いだけ!勝手に勘違いすんなし。

もう殴れるところないよってくらいベコベコに凹んでいるが、前向いて歩け…ますか?
私もお前の穏やかな日々が帰ってくるのを願ってるよ…。流石に不憫でならないよ。

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!