Call of Cthulhu

返照する銀河感想
  • ライカの行方
  • 返照する銀河
  • 狗鳥 明楓佳

複数のシナリオのネタバレが含まれています。
ご注意ください。

はぁ~~めちゃめちゃ余韻がすごい。いいシナリオできた後のいい余韻がずっと残ってる。
書いてはみたものの、どうあっても出身シナリオのネタバレを避けることが出来んかった。

友人の苗字が同じで混乱する現場おもれえ~!ここのための秘匿個別導入が全く同じ内容なのもおもれえ~!これは秘匿じゃないと効果が出ないわ。シンプルだけど面白くて好き。
半分くらいは導線がひかれてないから探索指針をRPで決めていけてたのしかったなあ。翔のこと後回しにするといなくなってるの恐ろしいよ…。
お会計慌てて宙也にツケてんのワロタし自分で払いなさい!って怒られてるのクソ笑っちゃった。普段からあんな感じなのかなあの二人は、ほほえましい。
千晴が情緒不安定なの最初スルーしてたけど念押しするかの如く「もういいよね?」って迫られたらさすがのこいつも気付くだろうと思って言及した、それでも放っておいたらダイス判定になってたんだろうか。
これは私の戯言ですが普段元気で溌剌とした男キャラが一生残るであろう心の傷を負う瞬間がかなり大好物なので自害ルート入っててもまぁ喜んだろうとは思います。うまくロールできるかどうかは知らん。

 

道也は宙也になった自分の原ショゴス細胞と昔の人体実験で出来た失敗作の職員たちの原ショゴス細胞とをかけあわせてハセガワクローンを作ってたということで合っているか?

研究員を使った人体実験(木瀬千晴ら)
→失敗を繰り返す 未完成品はミニサイズのタンクに保管


二人だけになる(松方と道也)「明日私はタンクに入る」
→proto-H完成(開発した原ショゴス × 道也 = 宙也)
→proto-H × 未完成品 = ハセガワクローン


松方が白川クリーンメンテナンスと廃棄物(クローン)の扱いについて契約する

 

失敗してできた原ショゴス組織を廃棄せずずっと保管してるのが研究員たちへの情を感じるけど、そもそもそんな実験に使う事自体がおかしいんだよな…おかしいんだけど残りかすほどの人としての倫理観みたいなものがそうさせたのかなぁ…いつか完成品が出来た時に生命を吹き込めるように。宙也は道也が融合した原ショゴスの組織分け与えてハセガワたちを生んでるんだろうが、もし彼ら彼女らの元の自我が残ってたらそんなことされてんのたまったもんじゃねえな。

イス人との接触を教えてもらう時にファンブルしてるダイスに、ライカ出身探索者の素養を見ている。
アフカのロールの方針として好奇心はあるけど道理を外れない事、自分の目指すものは自力でなんとかしようとする事を念頭に置いている。宇宙の全てを知ろうとか人類の叡智を越えようとするまでの強欲さはないし似内の神に全てを教えてもらおうって勧誘も自分で見て叶えるのが夢だから御免だってことでエンド1-A「君が見つける」に辿り着いた探索者なので…宇宙の深淵の片鱗が顔をのぞかせているのを反射的に拒んでいるのかもしれないな。と今回は解釈することにします。
それはそれとして一生懸命話しても二人共にさっぱり理解されなかったくまさんが気の毒だった…笑

宙也との問答。これ(鏡を使う)が「できるかもしれない可能性」だから、って言葉にはそれはお前の友達が望む方法じゃないけどどう思うん?それでもやるん?って返そうと思ってた。松方がやりたかったことはそれで叶うのかもしれないけど最悪って言ってたよお前のダチ!
シナリオ開始前に宙也は自分の手元にあった鏡の欠片を奪われているが、その時点では白川クリーンメンテナンス側は宙也に何もしてないんだな…。イエローカードだったのがシナリオ開始の襲撃でレッドになっただけや。時間なくなったのってお前の突発的な衝動のせいでは!?でもまあ事を起こさないと物語は始まらないし。宙也は待てなかった、それだけなんだろうなぁ。
「”宙也”はこんなことは望んでいないんじゃないのか」と静かに訴えかけるくまさんが健気で、でもそれは説得というより彼自身が宙也はそうであってくれと懇願しているような語りかけが凄く切なかった(私の所感です)。

屋上の宙也はもうヘルメットつけてないんだけど盤面のヘル也見てたからすっかり忘れてたぜテヘペロー
白川クリーンメンテナンスの作業員が仕事で来てるだけで、一般人を脅かす存在から遠ざけようとしてくれてんのは分かっとるが(我探索者ぞ?)何も事情把握せずにいきなり発砲ってなんやねんとアフカの怒りが有頂天。まぁ…レッドカードなだけなんですよね。
アフカは青二才ロールすればするほどこいつっぽくなるな。ガキが作業員に掴みかかってる傍ら一番怒りたいだろう人が友人の残骸の前でじっと静かにしている対比を夕日が返照している。アフカが作業員に当たり散らすとその分だけ宙也の死を受け入れようとしているくまさんの感情を踏み躙るだけなので諭してもらえて静かになれた。

アフカは意味わかんねえ手段でこの世に生を受けたハセガワたちのこれからを祈って何が悪いんだよという気持ちである。他人ならまだしも1年も付き合いがある友達で自身の夢の見届け人の一人なのだ。「応援して」には俺が奮闘してるのをモチベにして生きてくれって祈りも込めている。
「普通に生きていたい」という千晴の願いを聞いた時彼女の状態も状態で本気で気の毒に思ったし、自分の身近に恐怖に足がすくんで前に進めない人がいるのも相まって助けてあげたいって気持ちがずっとあったな。安心して日常を過ごしてもらうのにアフカにできることってガキだから本当に少ないだろうけど期間の縛りが終わったら監視も終わるそうなのでできるだけ「そういう境遇にいる」ことを忘れられるように友人としてできることがないかを考えていることでしょう…。模範囚の如く人畜無害でいればなにもしないよな!?聞いてるか清掃業者!?つーかリストラ肩ポンみたいに突然の死を迎えんのかってくらい急に来てビビらせないであげてほしい。定期検診して人間社会にいてもいいかどうかの是非を見極める時間を作ろうよ。もう危険因子のオリジンはおらんのだし…。とにもかくにもあの時千晴が逃げようとしたのを引き留めて、早く楽になりたかったのにまだどうなるかわからない未来に生かせた責任をガキなりに重く感じている。もし今後動かすことがあるなら彼女の境遇を思い返して宇宙の真髄に触れるような冒涜的な記録にも目を通すようになるのかもしれない。ルルブに書いてある「愛されている探索者ほど破滅の道を突き進む」的な記述が私は大好き🤭

エピローグ前に探索者同士でRPできてよかったな。お店に行きます…。ゆかりさんが言ってたように翔も千晴も人間じゃなくても君たちは自分達にとっては唯一で、生きていて、きっと考えようによっては普通でいられることを教えてあげたいねぇ。
エンドAは至極真っ当に脅威を退けた生還のはずだけど、結果として歪な生を仕方なく否定した後味の悪さとか虚無感とやるせなさが後を引くものになった今回の物語が私は凄く好きだったなぁ…。

ずっとシナリオタイトルと雰囲気から気になってたシナリオだったことと、サイ研遊ばせてもらってからこの人のシナリオ絶対CoCとして面白いと思ってたのでメチャクチャ楽しみだった。継続探索者としての旨味も味わえて嬉しかった…。一緒に遊んでくれた皆さんありがとうございました!!!

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