- 茶瀬木の話
- 2025/2/11
なんでこんなにこのシナリオで遊んだ思い出が「楽しい」一辺倒だったんだろうっていうのを自分なりに。今から書いてみる。シナリオのネタバレがあります。あと著者絡みで別シの話が入ってしまったのでそれもあります。
まずカテゴライズ的に自分の好きな要素が多いんだな~。「学生」とか「七不思議」とか「オカルト」とか。
平成のホラーブーム真っただ中の時まさに小学生とか中学生とかだったから、ノスタルジックな気持ちにもなる。
不思議なこと、目に見えないけど存在する事象っていつまで経っても好奇心が擽られてしまう。
普通の版権ものでも学生が主人公のものが大好きなんだけど未熟・未発達・未完成な年齢の彼らが社会や世界に彼らの価値観なりに向き合う構図が、馬鹿正直で青いんだけど大人の年齢になった自分には見出せない視点が羨ましくなったり輝いて見える瞬間があってそういう気持ちを忘れないで生きていきたいなぁっていうなんか…一種の憧憬で、感情が突き動かされる瞬間があるのが学生ものの好きな所。
ロールプレイではいくらでも子供っぽい理想論を掲げることはできるけどどこかでは「そんなわけないでしょ」って思っている自分もいる。いるんだけど物語が終わってから完成したお話を振り返る時は、ここでああいう行動ができて良かったな~ってなることが多いなぁ。プレイ中とは違って俯瞰で見れるからかな。
茶瀬木は秘匿シナリオでもなくてどんな学生を作って来ても大丈夫だったのでシナリオの概要から自由に創造させてもらったけど、キャラクターの要素がシナリオの内容にマッチする瞬間がこの上なく気持ち良かったな。料理技能持っていったらクライマックスで料理することになったり、中学時代に部活の助太刀で活躍していた設定にしたら助っ人部なるものが登場したり!嬉しかった。物語の登場人物になれていると強く感じる。
あとは…一緒に遊んでくれた方々のノリがすごくよくて、いろんなパスをKPもPLも拾ってくれて大変愉快に遊ばせていただいたなぁ。それが私もできていたら嬉しいけど…。私だけ気持ち良くなってるのは不味いがずっと笑いの耐えないセッションだったから皆で楽しめていたと思いたいな。願望。
●特に好きだったなぁというルート
「薄明メルクリウス」
いやまあこれ私が著者さんの別シやってるからって言うのもあるんですけどね。ヒサちゃん先生~~;;
こんなん茶瀬オカやったらアステグラフやってほしいし、アステグラフやったら茶瀬オカやってほしいってなるKPの弁も納得。先生以外にもいっぱいある…。
元々はこちらが先に世に出てるシナリオなんだけど私が遊んだ順番がアステグラフの方が先だったので、その味を噛みしめていた。ラムネと共に。
俺の(ではない)攻略対象シノノメ…。ミステリアス少女、好き。
狂気に侵食された人間と正気の人間の視点の違いが「狂気度判定」によって差別化されるの面白かった~!
「探索者は何の特別な事情もない人間である」っていうのがシステム上のルールだけどこういう解釈と視点で舞台が用意されてるのがいい意味で不意打ちを食らったなって感じ。
誰が味方で誰が敵なのか不安なままずっと進行していくのも恐怖だったな…。実際には敵も味方もないっちゃあ、ない。
「淵源ドラマツルギー」
これはなぁ~!遊んだ順番が絶妙だった。オカルト部は確かだいたい順番通り上から遊んでいったんだったかな?
仮入部は比較的長編+賑やかシナリオの潜行、煌々とやってきたあとのこれだったのですっごいギャップの相乗効果でより怖く感じた。
明確な悪意のある怪現象が畳みかけるように押し寄せて来て、普通に痛い目にも遭うし怖い目にも遭う。
ルートごとの記憶継承は探索者たちには無いけどPL側は前に遊んだルートでみんながどんな子たちなのか知ってるし仲良くなったのも知ってるから余計に「やめてあげて~!」って気持ちが強くなる。
これはダイスゲームなので、運が振るわなければ相応のエンディングが待ってるのも宇宙的恐怖に太刀打ちできない人間の矮小さが重くのしかかってきて、めっちゃ味のあるセッションになったな~と感じた…。
「残響スニクトサイダー」
これがコーサカ氏執筆なの今でもマジ!?って思います。マジ!?
全部の浅川の性格知ったうえでもすだちと相まみえたのが留年先輩なのぴったりだったな~。
TRPGは一緒に遊んでいる人みんなとワイワイしながらやるものなのが前提なのはもちろんだけど、シナリオの登場人物として自分のキャラを動かしてNPCと対話するのも私が好きな楽しみ方のひとつなので…先輩の心情にちょっとでも寄り添ってあげたかった。
反故にしてきた側の人間だから余計に、そっちが気に病む必要ないよって。
このへんも自分の創ってきたキャラクターが物語に入り込んでる感覚があって嬉しかったのをよく覚えている。その後は副担任として赴任してきた彼女にめちゃくちゃ構いまくるんだろうな。
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