寿々永 蘭Ran Suzunaga

長生きしそうな名前だねとよく言われるが、実際彼女の家系は代々長寿者が多い。
曾祖母に大変懐いているひいおばあちゃんっ子。
町外れの更に郊外、もはや森の中と言っていい辺鄙な場所で暮らしている曾祖母の家に伺うのが今のところ人生で一番の楽しみ。
曾祖母の書斎にはたくさんの不思議な指南書が置いてある。絵本のような簡単なものから大人向けのものまでさまざま。幼い頃からそれを読み聞かせてもらうのが好きだった。
いくつになっても健康そうな曾祖母になんでそんなに元気なの？と尋ねると「魔女だからね」と返されてからすっかり魔法や魔術の虜になった。（単純に長寿はDNA遺伝の影響かもしれないし、エセ科学や精神論ものかもしれないが本人の与り知るところではない）

オカルトに傾倒した頃から長年ハマっているのが占星術。星の声を聞き未来予知をしたり星並びの良し悪しが身体に及ぼす影響等々、占ってくれる。
愛嬌と話術はそこそこあるので彼女の話は「もしかしたらそうなのかも？」という思考に陥らせる可能性がなくはないかもしれない。